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between #4 Black Aura2020-09-19M845778メディアアート展示・実演ReKOGEI漆の持つ美的質感に着目し、3DCG/3Dプリンティング技術を導入して、漆の持つ魅力をテクノロジーの視点から探求すると共に、その造形性と制作プロセスを拡張するプロジェクト。漆の質感をシミュレートしながら造形データを作成し、3Dシミュレーションの衝突実験によって、四角い布に造形物を突き刺さしたような、手業で再現するのは困難な造形を導き出した。データは3Dプリンターで出力され、漆職人の手によって何層にもおよぶ漆塗りと研磨を施し、漆彫刻に仕上げられている。さらに、漆彫刻を3DCGのレンダリング画像の構図やライティングを模倣して撮影した。こうして撮影された写真とレンダリング画像は、遠目では同じに見えるが、よく見ると微妙な差異が見出せ、この差異から漆の本来的な魅力についての考察を行った。本作は伝統工芸の技術・歴史・美学をテクノロジーの視点から見つめ直すことを目的とし、漆の魅力を再解釈する「between」シリーズのひとつである。 / [出典]http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2020/art/works/between_4_Black_Aura/
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Lenna Lenna(2ch) NTT ICC無響室, 2019 / Lenna(22.2ch) YCAM, 2019 / Lenna(22ch) 日本科学未来館, 2020 / Lenna(6ch) 東京芸術劇場コンサートホール, 2020 / Lenna(2ch, for MacBookPro 16inch) Ars Electronica 2020 / Lenna(14ch) 札幌SCARTS, 20202020-09-19M845747メディアアート展示・実演細井 美裕作者の声を用いて22.2chで制作された音声のみの作品。再生音だけではなくその音を響かせている空間の認知を聴く者に促す。またマルチチャンネルのサンプル音源として、クリエイティブ・コモンズで二次利用を許可し、作家の手から離れたさまざまな空間にインストールされることで、聴環境に関する議論と実践の活性化を目指す側面も持つ。本作は同じ音源を用いて異なる空間を活かすコンセプトのもと、作曲および収録段階から全方位再生を前提として制作し、これまでにICCの閉鎖的な無響室(2ch)、YCAMの開放的なギャラリー(22.2ch)、映画館(9ch)で展示を行った。作品名は画像処理で使われるテスト画像のポートレート「Lenna」に由来する。 / [出典]https://j-mediaarts.jp/award/single/lenna/
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Soundform No.12020-09-19M845773メディアアート展示・実演Natura Machina (筧 康明 + Mikhail Mansion + Kuan-Ju Wu)熱エネルギーが音響エネルギーに変換されるときに発生する音を利用した、動的な装置のインスタレーション作品。ニッケル・チタンによる形状記憶合金のバネを、展示空間に吊り下げられた複数のガラス管の中に組み込み、電熱で温める。一定の温度を超えると中のバネが光って形状が変化し、ガラス管の角度を変えていく。ガラス管の角度が変わることで空気の流れも変化、熱が空気そのものを振動させて音を発生させる熱音響現象が起き、独特の音を奏でる。熱から音への変換は、空気の流れ、温度、ガラス管の向きといった状態に影響を受けるため、熱量やガラス管の動きを変化させることで、さまざまな響きを生み出すことができる。1859年にオランダの科学者・レイケが発明し、その名にちなんでつけられた「レイケ管」と呼ばれる熱音響装置。これを応用したガラス管を展示空間に複数設置するという着想によって、エネルギーの変換による音と光が共鳴し、視覚と聴覚に訴えかける。 / [出典]https://j-mediaarts.jp/award/single/soundform-no-1/
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Culturing <Paper>cut 2018文化庁メディア芸術祭バージョン:本作品はバイオアートであるため、バクテリアを展示の都度植菌する。また、通常展示ごとに切り絵もその都度新作に置き換わる。2019-06-01Culturing <Paper>cutM845725メディアアート展示・実演岩崎 秀雄客観的と思われがちな生物学の論文が、実際には「驚くべきことに」「面白いことに」といった主観的な表現に満ちていることに端を発した、バクテリアを使用した作品。始めに、作者自ら池などに発生するシアノバクテリア(光合成をする微生物)の性質を調べ、論文を書き、その論文中の主観的な記述部分を切り取る。図表部分はできるだけ生かすように切り進め、その後、切り絵の要領で有機的かつ抽象的な造形を切り刻む。そして、研究対象としたバクテリアを「主観的記述が切り取られた部分」に植え付ける。バクテリアは、論文の空白部分をゆっくり運動しながら増殖していく。主体的記述を削除したバクテリアについてのテキスト、科学的表象としての図、切り絵部分の有機的な造形、そしてテキストが扱っているバクテリアの運動の軌跡とが絡み合い、独特の模様が形成されていく。科学の記述様式を問い直し、科学的行為と芸術的表現のあいだに新たな補助線を引く試み。 / [出典]第22回文化庁メディア芸術祭受賞作品集カタログ p. 24、http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2019/art/works/Culturing_Paper_cut/
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datum[Atakama] (昨年のメゲイの場合)(このように、タイトルにバージョン情報がつく場合がある) Prototype、Moerenuma Park、Atakama、Sunset(夕陽が映っているもの)2019-06-01M845753メディアアート展示・実演平川 紀道空間、色、時間という異なる概念を、それらが統一された高次元空間において対称的に扱うことで、これまでにない映像表現を実現した作品。映像データの各画素を、空間を表すXとY、色の混合要素R、G、B、フレーム数にあたる時間Tの、6つの数値を空間座標として持つ点として捉えると、映像中の全画素を6次元空間に浮かぶ点の集合と考えられる。これに任意の回転を加えると、色の階調、曲線、それらの時間変化が、互いに変換され、渾然一体となるが、点同士の関係は回転によっては破壊されず、回転0度では元の映像に戻る。本作は、2016年の、東京大学国際高等研究所内のカブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)における滞在制作中に、弦理論や素粒子論、理論物理の研究者たちとの対話のなかで出会った「次元」という言葉に着想を得たプロジェクトの最新作(2018年2月時点)で、チリのアタカマ砂漠にあるアルマ望遠鏡周辺でのインターバル撮影で得られた映像が用いられている。 / [出典]メディア芸術祭アーカイブサイト http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2019/art/works/datum/
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Lasermice 12019-06-01M845762メディアアート展示・実演菅野 創「Lasermice」はホタルなどの群生する生物に見られる同期現象に着想を得た、60台の自走する小型ロボットを用いたインスタレーションである。通常、群の動態間ネットワークのシステムは不可視だが、動き回る無数のロボットは、互いの発するレーザー光によって視覚化されたネットワークを形成し、呼応することで常に変化するリズムを生成する。光と同時に発する打撃音と相まって、その生成されたリズムは視聴覚的かつ空間的に展開される。本作は、従来の人工的なシステムに多く見られる、ひとつの指揮系統から個々の端末が制御される方法とは違い、それぞれの個体が独立して互いにコミュニケーションすることでシステムを構成し、同期現象を発生させる。こういったシステムは群知能と呼ばれ、多くの科学者によって鳥や魚、ミツバチといった群になって行動する動物を観察することで発見・研究されてきた。人は蛙の合唱や鈴虫の鳴く声に耳を傾けたり、群れて舞う鳥の大群に目を奪われたりするが、私達はそのような自然の営みを美しいと感じ鑑賞する。鑑賞に値する自然のようなものを人工的に作れないだろうか。このプロジェクトは自然現象のアルゴリズムに着想を得て、且つ単なる模倣ではないオリジナルのアルゴリズムを作ることによって新たな表現を模索する試みである。 / [出典]応募時のもの
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watage2019-06-01M845760メディアアート展示・実演(euglena)手のひらに乗せても感知出来ない重さの綿毛。 その集積であるwatageは今まで鑑賞者が知覚していなかった微かな大気の流れを見せる。 儚げなwatageはいつまで揺れ続けるのか。 いずれこの作品が朽ちた時、土に植えまた芽吹く日を夢見る。鑑賞者の動きや呼吸によって発生した微かな大気の流れにwatageは反応する。テクノロジーを通さず、視覚化された周囲への影響は、無垢に自身の存在を再認識させる。
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Avatars プレミアバージョン(2017) / メディア芸術祭バージョン(2018) ロボットのうち、バルーン、スカイダンサー、ピッチングマシーンがスペースの都合上使われなかった。回転壁も省略された。2018-06-13M845781メディアアート展示・実演菅野 創 / やんツー16台の各オブジェクト/ロボットはWebブラウザーからのリモートコントロールが可能になっており、それぞれの機能を持っている。多くのオブジェクトは展示スペースの中を自由に動き回ることが出来る。webブラウザから体験する鑑賞者は対象を選ぶことはできず、ランダムに振り分けられる。体験中に憑依対象を変更することが可能。その際もランダムに割り当てられる。会場内には鏡が多数設置され、鏡の前に立って初めて自己の姿を確認することができる。現実の展示空間で鑑賞者はリモートコントロールされたロボットを鑑賞することになり、ロボットの向こう側に居る操縦者とのコミュニケーションが発生する。ロボットにはアクセスがない時に発動するゴーストモードと呼ばれる自動運転モードも存在する。
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Repetition game2018-06-13M845763メディアアート展示・実演平田 尚也ネット空間から3Dオブジェクトを再構成し、アッサンブラージュのようなモデルをつくり、最終的にはあるエピソードを持った映像としてアウトプットすることで、仮想空間の中に物質から解放された新たな秩序を持った物体を提示する作品。それらは時間の影響を受けず、決して触れることのできない存在だが、確かにそこに存在すると感じられるのである。 / [出典]第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展カタログ P060
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The Stream VIII2018-06-13M845739メディアアート展示・実演櫻井 宏哉人工的に制御される自然の変容を造形的な視点から表現した水流シリーズの1つ。水路を劇場として、水流により振り付けられた藻の動きを撮影し、水の躍動感を伝える藻の動きと音響をバレエに見立てた作品。テーマは水田という人工に沿う水の躍動感である。 / [出典]第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展カタログの掲載文を一部変更
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進化する恋人たちの社会における高速伝記 iPad 2台による履歴閲覧機能の追加 2018年11月2018-06-13M845729メディアアート展示・実演畒見 達夫、Daniel Bisig人間社会を模した進化生態系シミュレータが自動的に作り出す、高速で展開する人生ドラマを鑑賞する作品。シミュレータ内の仮想空間に存在する数千もの個体は、男性が角ばった形状、女性が丸い形状、子供は男女それぞれの形状で小さく、そして「もの」が三角形で表現される。シミュレーション内の時間の進行は10日間を1ステップとし、人の一生は約1分半で計算され、誕生、恋愛、離別、死を繰り返す。各個体は、性別に関わらず好みの姿の遺伝子を持つ相手に求愛するが、異性カップルからしか子どもが生まれないため、異性から恋愛対象となるような見た目に進化する。同性に恋をする個体も存在し、時には「もの」に恋をする個体も現れる。作品には個体が動き回る様子と、数個のサンプル個体の人生の出来事を記述した文章が表示される。同時に、発話合成を使ってそれらを読み上げ、産声、男女の音声による求愛の言葉、そして葬送の鐘の音が重なった効果音とともにスピーカから出力される。無機質でロジカルなシミュレーションによって、私たちが営む人生のサイクルを客観的に見ることができる。 / [出典]第21回文化庁メディア芸術祭受賞作品展カタログ PP 28.
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あなたは、翌日私に会いにそこに戻ってくるでしょう。 初期型「Observer = f(t, f(t, null), f(d, Observer, f(t, null), f(t, f(r, f(t, CameraE))), f(t, null), f(r, f(r, Observer, f(d, f(r, f(r, null))))))」(2012年)、バンコクBACCバージョン「You would come back there to see me again tomorrow.」(2013年)、その後全て各会場の空間に合わせた配置や高さで展示して、それぞれ異なるバージョンであるが、プログラムや配置するための基本的なルールなどの仕様やタイトルを統一して制作している。フレームのサイズは、今のところ二種類あり、会場の特性に合わせてどちらかを展示している。2017-09-16M845770メディアアート展示・実演津田 道子枠(フレーム)という、絵画・映像史で幾度も論じられてきたモチーフと、鏡、ビデオカメラ等を用いたインスタレーション作品。作品タイトルは、自由間接話法の典型的な英文に由来している(ただし通常は主語が三人称)。文脈により「翌日」「そこ」の対象が変わるタイトルと、鑑賞者とその像と空間との関係から「いま」「ここ」とは何かを問う作品体験が対になっている。天井から吊るした12の枠には、鏡やスクリーンが張られたもの、枠だけのものが入り混じる。スクリーンにはリアルタイムの映像や、24時間前の展示空間を捉えた映像が投影される。観賞者は鏡に映る像、スクリーンの映像、さらに空枠越しの実像が織りなす視線の迷宮を進み、さまざまに変化する自身と空間との関係を観察する。 / [出典]文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品 ウェブサイトhttp://archive.j-mediaarts.jp/festival/2017/art/works/20a_You_would_come_back_there_to_see_me_again_the_following_day/
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培養都市 2012年新潟から東京、2015年東京から新潟バージョンの二つがある。2017-09-16首都と地方のディスタンスM845742メディアアート展示・実演吉原 悠博東京都心から新潟の柏崎刈羽原子力発電所までの「高電圧送電ケーブルのある光景」を4K一眼レフカメラで撮影/編集し,縦長の映像で投影する映像インスタレーション.投影にはハイビジョンプロジェクターが用いられている.2012-15年の約2年半のあいだ,両地域を結ぶ山間部のダム,国内最長河川・信濃川沿いの町村を何度も往来して撮影された.新潟は日本有数の米作地域である.そこを流れる信濃川を分水し美田を保つための治水システムが完成を迎える1970年頃に減反政策が始まる.またその頃,原子力発電所の計画が動き出した.急速に経済発展した日本のなかで,互いに依存しあう東京と新潟との関係が鮮明になる.巨大電力消費地・東京に暮らす人々への,またかつて東京に生きた新潟県民である作者自身への問いとして,高電圧送電ケーブルが象徴する「地方と首都の極端な非対称関係」を顕在化させた. / [出典]第20回文化庁メディア芸術祭受賞作品展カタログ
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全知性のための彫刻 なし ポーランドでの展示「SCULPTURE FOR ALL OF THE INTELLIGENCE NO.2 - SIGNALS TO BE DISCOVERED」2017-08-06M845754メディアアート展示・実演ARTSAT×SIAF LAB.(代表:平川 紀道)札幌国際芸術祭(SIAF)2017の公式会場であるモエレ沼公園で展開されているARTSAT×SIAFラボ『Space Moereプロジェクト』の中核をなす「大地の彫刻としての公園と宇宙をつなぐ」インスタレーション作品。電磁波の彫刻としてのアンテナと対峙することで、普遍芸術の可能性を、宇宙スケールで思索し体感することができる。 / [出典]メディア芸術祭アーカイブサイト http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2018/art/works/21aj_Sculpture/
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unforgettable landscape (ROWAN TREE)2016-02-03M845776メディアアート展示・実演坂本 夏海祖母の思い出をきっかけに、「ナナカマドの木(Rowan tree)」をめぐる人々の記憶をつなぐドキュメンタリー映像作品。ナナカマドはアイヌやスコットランドの神話にも登場する不思議な木であった。個人の記憶が他者の記憶とつながり、フィクションと現実を行き来する。人々の記憶を辿りながら、パーソナルな物語が歴史という物語をどのように構成しているのかを本作は追求している。 / [出典]第19回文化庁メディア芸術祭 審査員会推薦作品 サイト http://archive.j-mediaarts.jp/festival/2015/art/works/19aj_unforgettable_landscape_rowan_tree/
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算道2016-02-03M845736メディアアート展示・実演山本 一彰「算道」とは、計算の宇宙を探求する道を指す造語。作者は、人間の認識の拡張を目指し、身体を用いた計算方法「論理珠算(ろんりしゅざん)」を独自に開発した。「論理珠算」とは四則演算はもちろんのこと、条件分岐や繰り返しなと゛の処理も行なうことか゛て゛きる計算完備な珠算て゛あり、理論的な計算能力は日常的に使用されるノイマン型コンヒ゜ュータと同等て゛ある。論理珠算を行なうための計算器「論理算盤(ろんりそろばん)」は、その上の「珠」という記号性と物質性を兼ね備えた存在により、計算という概念と身体の一体化を試みている。情報技術によりあらゆる物体か゛記号へと置き換え可能となった現代において、記号は実体として認識されうる。情報の操作方法を知ることは、記号化される自分たちの世界を見直す新たな視点を生みた゛すた゛ろう。
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”了解への幻想”から”誤解への現実”へ2015-10-06M790815メディアアート展示・実演柏原えつとむ
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〈喜怒哀楽〉現代美術50人展2015-10-06M790791メディアアート展示・実演
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〈映像表現 ’75〉──喜怒哀楽2015-10-06M790792メディアアート展示・実演
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《足を洗いましょう》上映のためのドローイング2015-10-06M790816メディアアート展示・実演柏原えつとむ
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『毎日グラフ』1969 年 2 月 16 日号2015-10-06M790774メディアアート展示・実演
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『美術手帖』(1972年12月号)2015-10-06M790743メディアアート展示・実演
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23.52015-10-06M790807メディアアート展示・実演植松奎二
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ART FILM ASSOCIATION2015-10-06M790769メディアアート展示・実演
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ART FILM No.3 New Cinema への期待──16mm 8mm〜original film2015-10-06M790770メディアアート展示・実演
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Earth Point Project - Mirror2015-10-06M790716メディアアート展示・実演植松奎二
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Earth Point Project──Mirror2015-10-06M790846メディアアート展示・実演植松義夫京都会場が再現された空間
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FILM NOW チラシ2015-10-06M790741メディアアート展示・実演
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Graphilm2015-10-06M790825メディアアート展示・実演野村仁
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Jump:一般府道 10 号京都線に於て2015-10-06M790826メディアアート展示・実演野村仁